自分を否定しないでください

失敗したときや、うまくできなかったときや、誰かに迷惑をかけてしまったと感じたときに、 真っ先に「ごめんなさい」と自分を責めてしまっていませんか。 周りから見れば十分がんばっているのに、心の中では 「どうしてこんなこともできないんだろう」とか「もっとちゃんとしなきゃいけないのに」 と、自分を小さく小さく押し込めてしまっていませんか。

 そんなふうに自分を厳しく責めてしまう、あなたに向けて伝えたいのです。どうか、自分を責める代わりに、守るための言葉を探してみませんか。

自己否定がいちばん強くなるのは「うまくいかなかったとき」や「人とのやりとりのあと」かもしれません。 仕事で小さなミスをした日、 周りはとっくに忘れているようなことなのに、家に帰ってからもずっと頭の中でリプレイしてしまい 「また同じことをしてしまった」や「どうしてこんな簡単なこともできないんだろう」なんて、ぐるぐる考えてしまって、 ミスそのものよりも「そういう自分」を責める声のほうが大きく響いてしまいます。

誰かとの会話のあともそうです。 帰り道にふと「あの一言、余計だったかな」や「あのときの相手の顔、少し曇っていた気がする」と思い出しては「やっぱりわたしは会話が下手なんだ」とか「また失敗した」と、静かに自分を責めてしまったりして、誰かと別れたあと、帰り道でふと静かになった瞬間に、 さっきの会話の一つひとつが、ゆっくり巻き戻されていきます。 

「あの一言、いらなかったかもしれない」や「あのタイミングで笑ったの、変じゃなかったかな」や「あの沈黙、気まずかったよね。きっと相手も困ってた」など、相手はもう忘れているような場面なのに、あなたの頭の中では何度も何度も再生されてしまいます。でも、再生ボタンを押しているのは、ほかならぬ自分自身なのです。 

会話の内容を確認しているようで、実は「ちゃんとできなかった自分探し」をしているのです。 うまく返せなかったところ、気がきかなかった一瞬を見つけては「やっぱり私は話すのが下手だな」と、静かに自分を責めてしまうのです。 そして、相手からの返信が少し遅れると、今度は想像の時間が始まります。「さっきのメッセージ、変に受け取られたかな」とか「もしかして、もうあまり話したくないって思われてる?」なんて、 本当はただ忙しいだけかもしれないのにです。 そう頭では分かっていても「否定的に見られたかもしれない」という不安が、胸の真ん中に居座り続けてしまいます。 そのたびに、あなたは自分のことをこう決めつけてしまうのかもしれません。「わたしは、人とうまく関われないタイプなんだ」とか 「また余計なことを言って、距離を縮めるどころか広げてしまった」などです。相手を大事にするほど、自分を責めてしまいます。

でも、会話をこんなにも何度も思い返してしまうのは、 決して「ダメな人だから」ではないと、私は思います。 それだけ、相手の気持ちを大切にしているからなのだと思うのです。 できるだけ傷つけたくないし、嫌な思いをさせたくなくて、 その優しさが、ときどき形を変えて「一人反省会」というかたちで現れてしまうだけなのです。

うまくいかなかった日も、落ち込んで動けなかった日も、 あのときの自分を思い出して、胸がきゅっと痛くなる時もあるかもしれません。それでも、何度も傷つきながら、今ここまで生きてきたあなたは、 本当に、弱くなんてないし、ダメなんかじゃありません。 できなかったところばかり数えるよりも、 今日までなんとかやってきた自分に、そっと目を向けてあげてほしいのです。 

うまく笑えない日があってもいいし、やる気が出ない朝があってもいいのです。 そのたびに自分を責める代わりに「それでもここにいる私は、ちゃんと生きてる」と思い出してみてください。 

繰り返しになりますが、どうか忘れないでください。 あなたは、ダメなんかじゃありません。

どうぞ、自分自身を信じてあげてくださいね。

 

なんくるない

 

投稿者プロフィール

大野 香
大野 香くれたけ心理相談室(愛知 東浦支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(愛知 東浦支部)は、愛知県知多郡東浦町を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、ズームや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

ふっと一息、呼吸をしに来ていただけるよう、相談者様に寄り添い、一緒に解決策を探したり、あなたらしく歩めるお手伝いをできたらと思っています。

心理カウンセラー 大野 香

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