気づくと、いつも全力でがんばってしまう。
周りからは「真面目だね」「頼りになるね」と言われるけれど、ふとした瞬間にどっと疲れが押し寄せ、誰にも見せられないところでぐったりしてしまう。そんな「がんばりすぎてしまう性格」を、ずっと欠点のように感じてきた人もいるかもしれません。
でも、本当は少しだけ視点を変えてみると「がんばりすぎる私」は、ただ不器用なだけで、一生懸命に生きている人でもあります。だから今日は、自分の性格を責めるのではなく「どうやって、この性格と一緒に生きていくか」について書いてみたいと思います。
まずは、自分のパターンを知ることから
「私って、どんなときにがんばりすぎるんだろう?」振り返ってみると、がんばりすぎてしまう場面には、意外と共通したパターンがあります。
・仕事で「ここまでやらないと迷惑をかける」と感じたとき
・頼まれごとを断れず、気づけば予定がぎっしりになっているとき
・誰かの「ありがとう」が欲しくて、自分以上のことをしてしまうとき
そんなとき「もう少しだけ」「せっかくだから」と、自分でも気づかないうちに限界を少しずつ超えてしまいます。だからこそ「どんな場面で、どんな気持ちのときに、私はがんばりすぎるのだろう?」と、自分に問いかけてみてください。
完璧に分析する必要はありません。頭に浮かんだ出来事を、紙やスマホのメモに一つ書き留めるだけでも、自分の傾向が少しずつ見えてきます。
がんばりの根っこには、優しさがある
がんばりすぎる人は、決して欲張りだからではありません。「人に迷惑をかけたくない」「誰かをがっかりさせたくない」「役に立てない自分が怖い」「ちゃんとしていないと愛されない気がする」そんな思いを抱えていることが少なくありません。
どれも、とても優しくて真面目な気持ちから生まれたものです。だからこそ、心や体が悲鳴をあげていても、「もう少しだけなら」と、自分を後回しにしてしまうのです。まずは「私は、ただ必死に大切なものを守ろうとしていたんだな」と、自分のがんばりの根っこを認めてあげることから始めてみませんか。
少しだけ楽になるための3つのコツ
ここからは、「これは少し楽かもしれない」と思える小さなコツをご紹介します。どれか一つでも、心に合うものがあれば嬉しいです。
① 今日の「ここまでできた」を見つける
がんばりすぎる人ほど、「できなかったこと」にばかり目が向いてしまいます。一日の終わりに、ほんの数分だけで構いません。今日、自分ががんばってくれたことを一つ思い出してみてください。
例えば、朝、ちゃんと起きて仕事(学校)へ行った。忙しい中でも、誰かに「おつかれさま」と笑顔で声をかけられた。無理だと思いながらも、今日一日を乗り切った。どんなに小さなことでも十分です。
「今日もよくやったね」そうやって自分に声をかける習慣は、少しずつ「まだ足りない」から「ここまでできれば十分」に心の向きを変えてくれます。
② 「明日つらくなるライン」を決めておく
限界まで走ってしまう人は、自分なりの「ストップライン」を決めておくと、とても楽になります。例えば、夜○時以降は仕事のメールを見ない。週に一日は予定を入れず、完全に休む。体が重い日は「今日は六割で十分」と決める。
大切なのは、完璧な休み方ではありません。自分なりの「引き返すタイミング」を作っておくことです。がんばりすぎる性格は、すぐには変わりません。でも、暴走しないためのガードレールを少しずつ増やしていくことはできます。
③ 「断る」ではなく、「一緒に調整する」
がんばりすぎる人にとって、一番難しいのは「断ること」かもしれません。そんなときは、「断る」ではなく、「どうすれば、お互いに無理のない形にできるかな?」と考えてみるのがおすすめです。
例えば「今週は予定がいっぱいなので、来週でも大丈夫ですか?」「この部分なら私にもできます。全部ではなく、この部分だけ担当してもいいですか?」
相手を大切に思う気持ちはそのままに、自分も大切にする選び方です。最初は勇気がいるかもしれません。でも、「それで大丈夫だよ」と受け止めてもらえる経験を重ねることで、少しずつ自分を責めずに調整できるようになります。
がんばりすぎる自分と、手をつないで生きていく
がんばりすぎる性格は、スイッチ一つで消せるものではありません。これからも何度も、がんばりすぎて、疲れて、立ち止まることがあるでしょう。それでも、そのたびに「また無理させちゃったね」「次はもう少し早めに休もうか」そんなふうに、自分とやり直していけたらいいと思うのです。
大切なのは、がんばりすぎる自分を「直すこと」ではありません。がんばりすぎるほど一生懸命な自分と、どう上手に付き合っていくか。そのヒントを、一緒に見つけていけたら嬉しいです。
「がんばりすぎてしまう自分を変えたい」というより、「もう少し自分を大切にできるようになりたい」と感じている方へ。
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