どうして伝わらないんだろう?

ちゃんと伝えたつもりなのに、うまく伝わらなかったり、 言葉にしたのに、思っていた形では届かなかったり、 そんなことが続くと、悲しいより先に、イライラしてしまうことがあります。でもそれは、あなたがわがままだからでも、心が狭いからでもないのだと思います。それだけちゃんと伝えようとしていたし、わかってほしい気持ちがあったということです。

伝わらないとき、私たちはつい、言い方が悪かったのかなとか、もっと強く言わないとダメなのかなと思ってしまいます。けれど実際は、気持ちが足りないから伝わらないとは限りません。受け取る側のタイミングや考え方や、見えている景色が違うだけで、同じ言葉でも届き方は変わります。

自分の中では当然のことを言っているのに、相手にはうまく届かないこともあります。それは、話が下手だからというより、頭の中にある前提がまだ共有されていないからかもしれません。

辛いのは、伝わらないことそのものより、わかってもらえなかったことかもしれません。一生懸命に言葉にしたのに、軽く流されたように感じたり、 何度も説明しているのに、また同じことが起きたりして、 そんなときのイライラの奥には、わかってほしかった気持ちが隠れていることがあります。

だから、伝わらなかったときに、すぐ自分や相手を責めなくていいのだと思います。ただ少し、届け方を変えてみたり、先に一番、伝えたいことを短く言ったり、ひと息で全部わかってもらおうとしないなど、そんな小さな工夫だけでも、すれ違いがやわらぐことがあります。

それでも伝わらない日はあります。人と人だから、いつでも、ぴったり通じ合えるわけではありません。だからこそ、伝わらなかった日を、自分の価値まで否定する日にしなくていいのです。

うまく届かなかったのは、あなたの思いが軽かったからではありません。ちゃんと伝えたい気持ちがあったからこそ、苦しくなったのだと思います。

(どうして伝わらないんだろう?)

そんなふうに、ため息をつく日には、あなたが不器用なのではなく、ちゃんと人と向き合おうとしていたのだと、そっと思い出してあげてください。

お互いに少しずつ歩み寄ることで、きっと、伝わり合えるみちが見えるのだと思います。

 

すれ違い

 

投稿者プロフィール

大野 香
大野 香くれたけ心理相談室(愛知 東浦支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(愛知 東浦支部)は、愛知県知多郡東浦町を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、ズームや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

ふっと一息、呼吸をしに来ていただけるよう、相談者様に寄り添い、一緒に解決策を探したり、あなたらしく歩めるお手伝いをできたらと思っています。

心理カウンセラー 大野 香

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