本当に『大丈夫』?
『大丈夫』って魔法の言葉みたいだと思います。
誰かに『大丈夫だよ』と言ってもらえると、根拠がなくても不思議と心が落ち着きやすいのですが、それは「安心していいよ」「心配しなくていいよ」というメッセージが一言にギュッと詰まっているからです。
最近は〈自分が元気になれる言葉を一つ持っておく〉として「大丈夫」や「きっとうまくいく」などを自分への合図のように使うアイデアもよく紹介されています。
自分に向けて「大丈夫」と、そっとつぶやくことが、気持ちを少し軽くするおまじないとして扱われることもあります。
そんな「大丈夫」ですが、口癖のように、どんな時でも「大丈夫」と言っていませんか?
辛いのに「大丈夫」と言い続けていると、周りに本音が伝わりにくくなります。
相手に心配をかけたくない時や断るのが苦手で、やわらかく断りたい時や自分の弱さやしんどさを見せたくない時や、とりあえず会話を早く終わらせたい時など「大丈夫」が、自分を守るための言葉として身についた「癖」になっていることも多いです。
「大丈夫」と言いながら、違和感を感じていたり、辛く感じたりしていませんか?
「大丈夫が辛い」と思える時点で、本当はもう限界に近いサインです。
周りを心配させたくなかったり、弱音を見せたくなかったりして「大丈夫」と言い続ける人ほど、内側では、かなり無理をしているのです。
あなたの感じている「辛さ」は、そのままで、ちゃんと理由のあるものです。
比べなくていいし「これくらいで辛いなんて」と責めなくて大丈夫です。
「迷惑をかけたくない、心配されたくない」という気持ちが強く「自分なんて、まだ頑張れるはず」と無意識に自分を叱っていたり、 本当の気持ちを言う練習をほとんどしてこずに、我慢してきたことが積もりすぎて、何が辛いのか自分でも分からなくなっているのなら、それはあなたがおかしいのではなく、むしろ「ずっと頑張りすぎてきた人のパターン」にかなり近いです。
今できる小さな一歩としては、いきなり誰かに全部話さなくてもいいので、まずは「本音の言葉」を一つだけ出してみるのがおすすめです。
例えば 「本当は大丈夫じゃない」 「しんどい」 「もう頑張りたくない」 みたいに、きれいじゃなくていいので、今の自分の心に一番近い言葉を一つだけ、メモでもいいので、外に出してみてください。
「それは、きっと自分のせい」なんて、独りで抱えてしまわずに、声にならない声で叫んでいる自分の「痛いよ」を聞いてあげてください。
「迷惑をかけたくない」「頼ったり断ったりするのが怖い」「いい人でいなきゃいけない気がする」「我慢するのが〈普通〉になっている」など、どれも「自分を守るために身につけた生きる知恵」なので、 今までのあなたを助けてきた面もありますよね。
「大丈夫って言う癖」は 時間をかければ「頻度を減らす」「使う場面を選べる」ようには十分変えることができます。
完全にゼロにするというより 「本当は辛い時にまで〈大丈夫〉と言わない自分になる」というイメージの方が、現実的で楽です。
長く続けてきた癖は「悪いもの」ではなく「生き延びるための作戦」だったはずです。
なので、急にガラッと変えようとすると苦しくなりやすいのです。
「今日は一回、大丈夫じゃない自分を許す」 くらいのペースで、ゆっくり練習していけば十分です。
もしも頼まれごとなどで、反射的に大丈夫と言ってしまう場合は、返事を保留する癖をつけると楽になります。
「少し後で答えてもいい?」や「予定確認してから連絡してもいい?」 などの一言があるだけで「無理な大丈夫」を言う回数が、かなり減ります。
他人だけでなく、自分自身にも無理のない『大丈夫』に、これからは変えていきませんか?

投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(愛知 東浦支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(愛知 東浦支部)は、愛知県知多郡東浦町を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、ズームや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
ふっと一息、呼吸をしに来ていただけるよう、相談者様に寄り添い、一緒に解決策を探したり、あなたらしく歩めるお手伝いをできたらと思っています。
心理カウンセラー 大野 香
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